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2010年11月15日 Archive

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ラリベラでTORUさんと話したこと。②

  • Posted by: KANA
  • 2010-11-15 Mon 17:47:35
  • ETHIOPIA
エチオピアでの仕事の内容を私たちにわかりやすいように噛み砕いて説明してくれたTORUさん。

私が理解した範囲では、彼は日本から離れた土地でこんな仕事をしているようでした。

流域保全。

一般的に山というのは木が十分に生えていることで雨水を山に、川に、土壌にためることができる。
だけど、人間が燃料のため、防寒のため、何かのために木を必要として山から木を伐採してしまうと、
枯れ山が残されてしまう。
水がたまらない。人間は生活に必要な水を手に入れられなくなる。

これをどうにかしようというのが、流域保全というお仕事なんだそうです。
私はきちんと理解できているかしら?

水の大切さ。

簡単に言葉では言えても、私には水の大切さや貴重さは全然わかっていません。
容器から片手の平に水を注いで、その水を使って丁寧に丁寧に手や顔を洗う人たち。
たらいを3つも4つも用意して、同じ水を何度も使う人たち。
そんな風にして少しの水を大事に大事に使う人たちを毎日見て、
ああ水を大切にしなくてはな、と毎日思うし自分なりにシャンプーのときにお湯を止めたり気をつけてはみますが、
正直なところ、日本に帰ったら彼らの姿を忘れてじゃぶじゃぶ水を使ってしまうのではないかと思います。
いつだって水道をひねればきれいな水がいくらでも出てくる日本で、
ここエチオピアで感じたのと同じように気をつけながら水を使うなんてできる気がしない。
水が大切だってわかっているのに気をつけられないなんて、なんて中途半端なんだろう、って今から反省してしまう。

ここには水がない。
本当に水がない。

TORUさんたちは、このエチオピアで雨水を貯めるためのタンクを作ったり、そこにたまった雨水の水質調査をしたり、そういうことをして、
すごくすごく長期的に、エチオピアの人々が使える水が増えるようにという活動をしているのだそうです。

すっごいなあ。
転職までしてこの仕事に就いてエチオピアで頑張っているなんて、本当に尊敬してしまう。
彼は、私たちが訪れて楽しんでいる観光地ではなく、誰も訪れない山奥の村々での話をしてくれました。

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「26年前の大飢饉は今でも終わっていないんです。」

エチオピアと言えば飢餓のイメージが強かった、と私が話すと彼はこう言いました。
仕事で田舎の村に行くと、村人たちが食糧援助の配給を受けている場面を見ることがあるそうですが、
配給が行われているすぐそばで、食べ物を売りさばく村人たちがいました。
TORUさんはそれを、
家族の多い人に自分の食べ物を分けて与える優しい場面だと初めは思ったそうですが、
実際にはそれは配給を受けた食べ物を売ってお金を得ている場面でした。
もちろん国連やなんかから配給される食べ物の袋には、
「売り物にしてはいけない」とかそういうことが書いてあるけれど、
そんなことはおかまいなしにそれぞれが食べ物を売り買いする。

みんな食べ物が足りないのに、誰が誰に売るんだろう?

TORUさんからの答えは、またショックなものでした。
食糧援助団体というのは複数あって、
こどもに対して食糧援助をしていたり、病気の人に対して援助していたり、
それぞれ基準が違うのでこっちの団体から援助を受けている人がいて、あっちの団体から援助を受けている人がいる。
だいたい食糧援助というのは毎日商店で野菜を買うのとは違って、
決まった時期にむこうからやってきて、大量の穀物だったり、大量の油だったり、たとえばそういうものを配給して帰っていく。
だから、一度に自分たちで全部使うのではなくて、
少しずつ分けたものを売って現金収入を得て、自分たちの分がなくなったら今度またどこかの配給があったときに誰かから買う。
そうやって村人たちは生きている。

予想できることかもしれないけど、
実際に見てしまうとやっぱりショックだろうなあ。

そして、食糧援助には、
「いつまで食糧援助を続けるか。いつになったら援助を切るか。」という問題がいつもついて回る。
だけど、またまたショックなことに、援助を受け続けている人たちは
「食糧がなくなったらまた援助がくる」と考えているんだそうです。
そりゃそうです。食糧がないから援助する。なければ助けてくれる。それが食糧援助団体。
だから、自分たちで自分たちの食糧を確保するために努力することをしない。
だから、食糧援助は終わらない。

だけどそもそも、
村というのは農業や牧畜をしてそこに住む人たちが暮らせる程度の食糧が手に入ればそれでいいのに、
飢饉によって食糧援助を受けることで、その村で本来確保できる量以上の食べ物が村に入ってくる。

そして村に子どもが増える。
子どもが増えるとまた一人当たりの食べ物は減ってしまう。
村人は自分たちで食べ物を確保する努力はあまりしていない。
だから食糧援助の需要量が増えてしまう。

そういうことが繰り返されて、

食糧援助のための食糧援助。

みたいなことが起きているらしい、とTORUさんは教えてくれました。
痩せた土地を元気にする方法を考えたり、村人に農業技術を教えたり、
たとえばそういう、村人たちが自活できるようになるにはどんな段階を踏んでどこを目指せばいいか、
なんてことを何も考えていない食糧援助団体も少なくないらしい、と。

じゃあ、
誰がどんな活動をすれば援助をいつか切れる方向に持っていけるんだろう?

うーんうーんうーん・・・

初めての夜ご飯で、私たちは楽しくおしゃべりをしていたのに、
そのうち色々ぐるぐるぐるぐる考え始めてしまいました。

途上国が抱える問題って、深いんだなあ。
まずどこを目指せばいいかという目標を見つけることが本当に難しい。

エチオピアで頑張るTORUさん。他にもたくさん頑張っている日本人に会いました。
今まで、途上国援助のNGOなどで活動してみたいなあと思うことはありましたが、
一生懸命やっていても特に事態は前進しない、という難しい状況で頑張り続ける彼らに本当に頭が下がりました。

エチオピアにぽーんと放り込まれて、5人で頑張っているというTORUさんたち。
でも5人それぞれの役割分担は完全にばらばらで、
一人一人がエチオピア人のアシスタントを引っ張って自分が責任を持ってプロジェクトを実行していく。
そんなこと、ああ私には到底まねできない。見習えない。
本気で尊敬しました。


こういう気持ち、日本に帰ってからもきっと思い出すことはできるから、
ちゃんと何を感じたのか、もう少し整理できるといいな。

テレビで放送される、放送者が選んだ映像や、
新聞で報道される、選ばれた情報や、
そういうものに触れることはもちろん大切だけど、
何も知らないよりはずっといいと思うけど、

いつもそこには、隠れた別の側面もあるんだね。
見えていないものがあるんだね。

直接こうしてエチオピアに来てみても、
私たちが旅をしながら見ているエチオピアだけでは、TORUさんが見ているエチオピアとは全然違って、
全然足りないんだよね。

そうわかっただけでも、彼との出会いはとってもとってもありがたいものでした。


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ラリベラでTORUさんと話したこと。

  • Posted by: KANA
  • 2010-11-15 Mon 17:36:36
  • ETHIOPIA
ずいぶんお久しぶりですが、元気です。
今はエチオピアを離れてタンザニアにいます。
タンザニアに来るとまただいぶ顔立ちが変わりました。
だいぶ見慣れたけど、
ここへ来ると、

エチオピア人が
「ぼくたちは黒人じゃない。」て誇らしく思っているらしいというのもわかるかも。
彼らはエチオピアはアフリカの中で特別な国だと自信満々なんだと聞きましたが、
自信は置いておいて、
肌の色はそれほど黒くないです。

さて、TORUさんのことを書いていましたが、続きです。

ゴンダールを楽しんだ後、私たちは飛行機でラリベラという、
エチオピアとっておきのメイン観光スポットへやってきました。
ゴンダール・ラリベラ間は飛行機で30分弱。

眠りにつく暇もないくらいの、ほんとあっという間のフライト。
近いと思うでしょう。
近かったです。
でもそれは、飛行機だからなんですね。


これが公共のバスの場合だと、舗装されていない道路を砂煙をまきあげながら、ぼろぼろの車の中で大ジャンプを続けながら、
約2日間かけて移動するのだそうです。
お金を出して私たちは文明の利器にあやかりましたが、エチオピア人で飛行機代が払えない人は、
いつもいつでも過酷な移動をしなければなりません。

(でもね、エチオピアではファランジプライス(外国人価格)というのがどこでも浸透していて、
現地人よりすごく高く取られることが多くあります。レストランでも食堂でも乗り物でも。
それはエチオピア航空でもそう。エチオピア人であるか、または
エチオピアの在住権があればぐぐぐっと価格も安くなるんだそうです。)

私たちはホテルにチェックインしていつものようにアルミシートを敷いてから、
空港で出会った日本人のYAMAMOTOさんと一緒に町を見に出掛けました。

ちょうどこの日は土曜日。
サタデーマーケットを見に行こう!
宿からマーケットまでどう行けばいいか誰もわからないまま出発しましたが、
町の子どもたちが「日本人!日本人!」と寄ってきて、マーケットに行く近道を案内してくれました。

彼らについて、
山羊やろばの背中をを木の枝でたたきながら歩く少女や、
マーケットの方面から大きな荷物を抱えたろばを追う男性や、
岩の間から水がちょろちょろと沸いている水場で大きな布を水洗いしているお母さんくらいの人や、
そんな人たちのそばを通り過ぎながら、山道を上ったり下りたりします。

私たちがマーケットに着いたのは午後2時か3時か。朝の8時頃からやっているというマーケットは、
もうみんな店じまいを始めていて、いちばんにぎやかな時間は残念ながら逃してしまった感じでした。
でも、それでもたくさんの人が遠く遠くの村々から集まってきて、野菜や果物や穀物や香辛料や山羊や牛を売っていました。


(毎日見てるとあの山羊のたれ目がたまらなく好きになってきます。)
(ロバのバランスの悪い体と実直な感じもいとおしい。たまりません。)

マーケットでは、みんなに
「チャイナ」「ジャパニ」「コンニチハ」「ニイハオ」と叫ばれながら歩きます。
子どもは一生懸命、
自分の写真を撮って欲しいとせがみます。自分の写真を撮ってもらって、お金をちょうだいと言いたいから。

そんなことを言っていても子どもは子ども。
YAMAMOTOさんがシュッ、シュッ、と空手のポーズを決めると嬉しそうにキャッキャ真似して喜んでいます。
そういうところはやっぱり可愛いなあ。

マーケットで売っているものをよく見てみると、限られた環境の中で人々が一生懸命生活していることがよく伝わってくるようでした。
日本で売っているものの半分のサイズもない小さな小さなバナナを並べて地べたに座る少女。
油をペットボトルに入れて売る女性。
空のペットボトルだけを集めて売っている少女。
いくつかの種類の穀物を売っている人がいっぱいいますが、どこをのぞいてもだいたい同じものが売られています。
靴も洋服を手に入りますが、簡素なサンダルが適当に山積みにされて売られていたりします。
角をつかんで引っ張られて、ベエエベエエ鳴きながら連れまわされている山羊もいました。

一応ここに来れば彼らの生活に必要なものはほとんど手に入りそうです。
だけどそこにいる人たちは、それを買える人たちばかりではありません。
生活感のある、活気のある市場だったけど、
他のアジアや中東の市場を見たときのようにわくわくすることはありませんでした。
彼らの生活に”ゆとり”なんてないのかもしれないな。
そう思うと、ここへ旅行者として私自身が来ていることに複雑な感情が胸の中をちょっとぐるぐるしていました。

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さてそろそろマーケットも店じまいだから帰ろう!とUターンするとそこにはすごく美しい風景がありました。
私がこの国でいちばん見たかった教会。

この教会を見た瞬間は本当に感激しました。

※教会のことはあとでまた書くことにしますね。話がいったりきたりしてしまってごめんなさい。いろんなことが一日にありすぎて、
頭の整理がどうやっても追いつかないので困っています。
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日暮れどき。
夕日を見に村のはずれまで行ってみようとYUKOとYAMAMOTOさんと3人で歩いているときに私たちはTORUさんに出会いました。
向かいから歩いてくる汚れた作業着を着たTORUさん。

今日のお仕事を終えて来たというTORUさん。
エチオピアで出会う初めての、働く日本人です。

偶然、ホテルも同じだったので私たちはお夕飯を一緒に食べることにしました。

私はここに旅行者としてやって来ました。だから、私が足を向ける場所は全部、「観光地」です。
当然、エチオピアという国全体から見れば、観光客のいない田舎の町村の方が圧倒的に多いわけです。
つまり私は、わかってはいたけれどやっぱりエチオピアの国の貧しさのほんの一端も見れていなかったんだと、
TORUさんと話していて、もう一度そう思いました。







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